夫婦といえども、お互い多少の秘密があるのは世の常。むしろそのほうが円滑な関係性を維持できるのではないでしょうか。ただ、内緒でヘソクリがある、たまにキャバクラに行っているくらいであればかわいいものですが、看過できない秘密に直面し、困惑したというのが赤羽静香さん(仮名・29歳)。今思い出しても「身の毛もよだつような感覚だった」と話します。

◆見覚えのないアクセサリーボックスを発見

 幼いころから幸せな結婚生活に憧れていた赤羽さん。夫とは結婚前提で交際を始め、付き合って1年でゴールイン。ほどなくして子どもを授かり、とんとん拍子に幸せな人生を歩んでいました。が、ふとしたタイミングで“秘密”を知ることになってしまいました。

「探し物があり夫のデスクの中を漁っていたところ、見覚えのない高級そうなアクセサリーボックスがありました。彼の趣味ではないよなと思い、興味本位でその箱を開けると、中には手紙とブレスレットが。恐る恐る読んでみると、どうやら女性の知人から誕生日を祝われている内容だったんですけど、親密さをうかがえる描写が多々あって……。

 衝撃的だったのは『いつか◯◯ちゃんと一緒に3人で暮らそうね』という一文。一体どういう意味なんだろうと、考えても答えは出ませんでしたが、一時期から急な出張が増えていたのは全部嘘で、実はこの人に会っていたのかなって想像もしてしまいました」

◆1歳の子どもがいた…

 不倫している状況を理解し、なおかつ「不倫相手との子どもがいるのでは……?」と悩みは深まりますが、事実を知るのが怖くて本人に直接聞けずにいました。しかし、不安要素を抱えたまま出産はできないと思い、意を決して尋ねます。

話し合いの場を設けると、勘づいていたのかすんなりと不倫を認めました。マッチングアプリで出会った女性と親密な関係にあり、案の定出張と偽り相手の家に泊まっていたと……。そして隠し通せないと諦めたのか、1歳の子どもがいることも打ち明けました。まさかすでに人の親になっていたなんて……うっすら予想していたけど、頭が真っ白になりました。また、その女性は、既婚者と知りながら結婚を諦められないようで……」

◆許すという選択肢が消えた

 赤羽さんはなんとか冷静に話し合おうとするものの、あまりに不誠実さに怒りをぶつけてしまいます。すると売り言葉に買い言葉で最悪な展開を迎えてしまうのです。

「不倫した事実を棚に上げ、『できてしまったものは仕方がない』『相手がしつこい』などとのたまい、逆ギレ状態。その瞬間、私は全てが馬鹿らしくなり、ただただ涙がこぼれ落ちました。その様子を見てさすがにヤバイと思ったのか、すぐに正気を取り戻し、改めて土下座で謝罪されました。でも、夫の発言を聞いた瞬間、自分の中から許すという選択肢がスッと消えました」

◆夫婦生活は破綻し、現在は実家に

 それから、夫に対して寂しさや怒りなど、何の感情も抱かなくなったといいます。にもかかわらず、必死で関係を修復するような言動をまざまざと見せつけられました。

「率先して家事を手伝ってくれたり、欲しかったカバンを買ってくれたりしましたけど、焼け石に水ですよね。いくら感情的になっていたタイミングだったとはいえ、言ってはいけないことを口にしてしまったわけで、もう一緒に暮らすことはできないなとはっきりわかったんです」

 その後、家庭内別居状態を経て関係は完全に破綻。それでも離婚を渋られるも三下り半を突きつけ、実家で出産を控えているとのこと。いまだに復縁を迫る連絡が毎日途絶えないといいますが、「落ち着いたら弁護士を立てて慰謝料と養育費をぶんどってやります」と固い決意は揺るぎません。ゲス不倫の代償をしっかり精算してもらって、心機一転新たなスタートを切ってもらいたいところです。

文/Honoka Yamasaki

Honoka Yamasaki
昼間はライターとしてあらゆる性や嗜好について取材。その傍ら、夜は新宿二丁目で踊るダンサーとして活動。Instagramhonoka_yamasaki

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(出典 news.nicovideo.jp)

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